15.公正証書遺言について①(メリットとデメリットは?)

公正証書遺言の威力はすごいのです。
どれくらいすごいかを知りたい方は、ここをクリックしてみてください。
少し敷居が高いかもしれない公正証書遺言について、2回シリーズでお届けします。

今回は、ChatGPTにこんな質問をしてみました。
「公正証書遺言のメリットとデメリットを教えてください。」
メリット、デメリットが分かれば、頑張って取り組もうと思われる方もいらっしゃると思うので、ぜひ紹介させてください。

✅ 公正証書遺言のメリット

項目 内容
1. 法的に強力で確実 公証人が作成するため、形式の不備による無効リスクがほぼありません。
2. 家庭裁判所の検認が不要 死後すぐに遺言内容を執行でき、相続手続きがスムーズに進みます。
3. 原本が公証役場に保管される 遺言書の紛失・改ざん・破棄のリスクがありません
4. 内容の信頼性が高い 公証人が遺言者の意思能力や内容を確認するため、「争族」リスクを抑えられます
5. 高齢者や障がいがある方でも対応可能 医師の診断書や立会人の活用で、意思能力の有無を補強することが可能です。

 

⚠️ 公正証書遺言のデメリット

項目 内容
1. 作成費用がかかる 財産額に応じた手数料(数万円~数十万円)や、証人2名への謝礼が必要です。
2. 内容が外部に知られる可能性 証人2名の立ち会いが必要なため、完全な秘密保持は困難です。
3. 柔軟な変更が難しい 内容変更には再度公証人との手続きが必要です(自筆遺言より手間がかかる)。
4. 作成に時間がかかることも 公証人との日程調整や必要書類の準備が必要です。急ぎの場合は不向きなことも。

 

🔍 こんな方におすすめ

●相続人間の争いを絶対に避けたい。
【理由】公正証書遺言は、「形式の正しさ」「意思の明確さ」「改ざんリスクのなさ」により、相続人同士の感情的・法的トラブルを最小限に抑える最も有効な方法です。

●高齢または病気などで判断能力に疑念を持たれたくない。
公正証書遺言は「本人の意思能力を客観的に担保できる唯一の遺言形式」とも言われます。
特に高齢者や病気を抱えている方にとって、もっとも安心して使える遺言の方法です。

●不動産や事業、複雑な財産を保有している。
不動産・事業・資産構成が複雑な人ほど、公正証書遺言が強く推奨されます。
確実に遺志を実現し、手続きをスムーズにし、相続人間のトラブルを防ぐ効果があるからです。

●遺言を確実に執行させたい。

✅ 公正証書遺言が特に向いている人 理由
・自分の想いを絶対に反映させたい 内容の無効リスクが極めて低い
・相続人が複数いて争いが不安 法的効力が強く、執行しやすい
・高額資産や不動産を持っている 複雑な手続きでもすぐ実行可能
・信頼できる専門家に任せたい 遺言執行者を指定できる

ぜひ、参考にしてください。

次回は、「公正証書遺言の作り方、作成上の留意点」についてお届けします。

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